「ダイエット」とバツグンの「坑酸化力」
★ガルシニア
 今、大ブームを巻き起こしている「α-リポ酸」。
アメリカでは以前からダイエットやアンチエイジング効果の高い
サプリメントとして知られていましたが、
日本では2004年に食品への使用が認められたばかり。
何が話題になっているのか、その真相を探ってみました。

 
サプリメントの新星、ダイエット効果などに期待が
 
α-リポ酸は、エネルギーを産み出すときに助けとなる補酵素のひとつ。糖質が燃やされるのを促す働きがあることから、ダイエット効果が期待できる成分として話題を集めています。
 
α-リポ酸は体内で合成されていますが、その量は十分な量ではありません。しかも、加齢とともに合成できるり量は減っていきます。
 食品にもα-リポ酸は微かながら含まれています。含有量が比較的多いのは、牛の内臓(レバーなど)やホウレンソウ、ブロッコリーなどですが、ごく微量なので食事から十分な量を補給するのは困難です。
 
食品中の含有量
α-リポ酸
100mgを摂るには
コエンザイムQ10
60mgを摂るには
ホウレンソウ・・・約300kg イワシ(80g) ・・・12匹
  ブロッコリー・・・約1000kg 牛肉    ・・・ 約2kg
レバー   ・・・約60kg ピーナツ  ・・・ 約2kg

 これまでは糖尿病などの医薬品として認知されていましたが、日本で食品としての使用を認められたのは、昨年。
サプリメントのニューフェイスとして脚光を浴び、期待が高まっています。


糖質をエネルギーに換え、太りにくいカラダに導く
 
私たちの体は、食品に含まれている糖質や脂質などの三大栄養素を燃やしてエネルギを得ています。このうち最初に燃やされるのは、ごはんやパンなどの炭水化物に含まれている糖質。α-リポ酸は、食事でとった糖質をすばやくエネルギーに換える働きがあるため、体脂肪の燃焼に役立つ成分といわれています。
 では、α-リポ酸の働きを、もう少しくわしく見てみましょう。
 まず、糖質はブドウ糖に分解され、血液の流れに乗って細胞に取り込まれます。その後、ブドウ糖はピルビン酸→アセチルCoAに変換されてクエン酸回路に入り、エネルギーを産み出します。α-リポ酸にはこの過程を手助けする働きがあるのです。加齢などによってα-リポ酸が不足すると、これらの一連の流れがスムーズに進まなくなってしまうといわれています。
 つまり、体内のα-リポ酸レベルを常に高くしておけば、エネルギーの産生量が高まって基礎代謝が増えるので、太りにくく、体脂肪が燃えやすい体に導くことができるのです。
 さらに、
ビタミンB1やL-カルニチン、コエンザイムQ10など、代謝に関わる成分を一緒に摂れば、より燃焼効果が期待できます。

α-リポ酸の体脂肪燃焼のしくみ


最強の坑酸化物質といわれ、その力はビタミンEの数百倍

 
α-リポ酸のもうひとつの特長は、老化の限局とされている活性酸素を消去する強い坑酸化力にあります。
 坑酸化物質のなかでも、ビタミンCは水溶性なので、水分の多い血液や細胞の内外で活性酸素を消去しています。一方、ビタミンEやベータカロテンは脂溶性なので、細胞膜などで坑酸化物質として働いています。ところが、
α-リポ酸は水にも油にも溶ける性質を持っているので、体内のいたるところで活性酸素を除去できるのです。これは坑酸化物質のなかではとても珍しく、α-リポ酸の最大の特長です。
 しかも、
α-リポ酸の坑酸化力は、ビタミンEの数百倍ともいわれるほど郡を抜いた強さ。「最強の坑酸化物質」とも称されています。

 
α-リポ酸は坑酸化物質を再生

坑酸化力を失ったビタミンEやC、コエンザイムQ
10を蘇らせる!
 
体内で活性酸素に対抗している数多くの坑酸化物質は、お互いにネットワークをつくって、一度使われても再生できるしくみになっています。
 例えば、ビタミンEは活性酸素に反応すると自らが酸化されて、坑酸化力を失います。しかし、ビタミンCが近くにあれば再生して、また働けるようになります。このため、ヒダミンEとビタミンCは一緒に摂ったほうが、高い坑酸化力を期待できるのです。
 
α-リポ酸は、坑酸化力を失ったビタミンEやビタミンCを再生させ、再び坑酸化物質として蘇らせる能力がずば抜けて高いといわれています。
 しかも、坑酸化のネットワークの中心にいるグルタチオン(アミノ酸が3つつながったペプチド)まで再生してしまうほどの優れもの。体内の坑酸化レベルが高まれば、老化防止や生活習慣病の予防につながります。α-リポ酸はこのように、体内のいたるところで、私たちの体を健康へと導く、大きな役割を担っているのです。