ハードワークに追われているあなたへ
仕事人間、これだけは知っておけ
F”笑い”が体調をよくする医学的理由

 
笑いは、第一に”」明るい気持ち”をつくりだしています。たとえば、かなりのヘビースモーカーでも、仲間と楽しくおしゃべりしながら大笑いしているときには、タバコの本数が減るものです。”明るい気持ち”とはストレス、つまり緊張からの開放といってもいいでしょう。
 第二に、笑いの物理的効果も見逃せない。つまり、呼吸の問題です。人間は、
緊張すると呼吸が浅くなる。その点、腹から大声だして笑うと呼吸は深くなり、酸素の供給が増えることによって、心臓の負担が軽くなります。また、笑いによる深い呼吸は腹筋の運動にもなり、内臓のすべてに良い影響を与える。まさに笑いは”百薬の長”なのです。
 とは言え、これは「言うは易し」でしょう。何も面白いことがないのに、演技力だけで「ワッハッハ」と笑うわけにもいきません。そこで、喜劇映画やテレビのお笑い番組のギャグに、大声で笑ってみるのだ。間違っても「何だ、つまらない」といった”冷笑”をしないことです。ばかばかしいことを、文字通りばかばかしいと拒否し、笑うことができないタイプに胃潰瘍が多いという事実もあります。
笑えるチャンスを利用して「ワッハッハ」と笑うこと、そして、あまり面白くない映画や漫才でも、積極的に笑ってやろうという心構えが必要でしょう。

Gデスクワークで疲れる人は、足の裏を刺激する
 
足の裏の「土ふまず」を指圧すると、大変気持ちがいい。これはなぜjかというと、、足の裏には体の各部分と連動する神経が、たくさん通っているからです。また、その神経回路は大脳皮質の運動領域につながっているから、その刺激の気持ちよさは、頭の働きにも好影響を与えることになります。そのため、仕事に疲れたときなど足の裏を刺激してやると能率アップにつながるのです。
 では、ビジネスの現場で、どうしたら足の裏を刺激できるでしょうか。裸足でオフィスを歩くというのは無理でしょう。一番いいのは、仕事机の横木に足を押し付ける方法です。机の下でしたら、靴を脱ごうと、サンダルを履こうと文句はいわれないでしょう。
 かつて朝日新聞の「天声人語」で健筆をふるっていた荒垣秀雄氏の机は、横木のあしの当たる部分がすっかり磨り減っていました。おそらく荒垣氏は、足の裏を刺激して精神をリフレッシュさせながら、名文の推敲をしていたのではないでしょうか。

 
一日中机に向かってデスクワークをしている人には、この足の裏の刺激をぜひお勧めしたい。靴下をい脱いで裸足でやれば、より効果的です。
 

H騒音でイライラする人は、ビタミンCが効果的
 
都会で生活している人間にとって、騒音の悩みのタネはつきない。電車や自動車、さらには、工事の音などが気になってイライラする人も多いことでしょう。騒音が人間に与える影響は、まず精神的にはストレスが高じてくることです。肉体的には、血圧や胃腸の働き、ホルモンのバランスなどに影響を及ぼし、さらには白血球の数を減らすといわれています
 特に睡眠中に騒音にさらされていると、白血球がかなり減るという実験結果もでています。白血球が減るということは、体の外から侵入してきた細菌やウイルスへの抵抗力が弱まるということであり、ウイルスが気管に入れば風邪をひくし、肝臓に入ると急性肝炎になってしまいます。
 精神的にも良くないうえ、体力的にも抵抗力が弱まって風邪などをひきやすくなったのでは、十分な仕事など、とてもできるものではありません。抜本的な解決策は、その騒音をシャットアウトすることですが、それができないうちは、ともかく自衛の手段を講じなければならない。それには
ビタミンCを十分補給することです。ビタミンCには、体に抵抗力をつけ白血球を増加させる働きがあるからで、騒音にイライラしがちな人は積極的な補給を心がけたい。