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仕事人間、これだけは知っておけ
胆 石 症

 
日本でも、食肉や油を多く使った食品が食生活の中心となり、その結果、昭和40年頃から日本人の胆石症もコレステロールが原因のものが多くなってきました。欧米では3F、つまりFatty(太った)、Forty(40過ぎ)、femaie(女性)に胆石症が多いといわれていましたが、日本でもそうした傾向が顕著になってきたのです。
 ひと口に胆石症といっても胆嚢内結石症、胆嚢管結石症、総胆管結石症、肝内結石症の四つに区別され、それぞれ単独のものから、いろいろな組み合わせのものまで何種類もあります。これに胆石の組成の違いや、胆石の形の大きさ、数のちがいなども含めると、まったく違う症状が出てくることもあります。手術が必要なもの、そうでないものと、
病状によって治療法も異なってきます。
 胆石をとるために手術をするかしないかは、専門の医師でもさまざまな意見があります。患者さnの中にも切りたくないという人もいます。しかし、黄疸が出る、胆嚢がレントゲン写真に写らない、激しい痛みが頻繁に起こる場合は手術以外に治療法がないので、そのときは医師の指示に従うことです。

 


痛   風 

 かつて痛風は帝王病といわれたほど、高貴な人や金持ちに多かった。
 紀元前五世紀に、すでにヒポクラテスが、
「痛風は歩くことが困難な病気」と書き残していますし、歴史上有名な人物ではアレキサンダー大王、ヘンリー7世・8世、ルイ14世、ベンジャミン・フランクリン、アイザック・ニュートンなども、この痛風に泣かされたのです。
 しかし、食べ物の豊かな現代では、痛風はもはや金持ちの病気ではなく、美食家と呼ばれている人はもちろん、貧富に関係なく大食家でなくても、鶏肉や獣肉のスープでつくられるインスタントラーメンばかり食べている人などもかかりやすいのです。
 痛風の原因となるのはプリン体という成分です。タンパク質がアミノ酸にかわる代謝過程で、塩基性の有機化合物の一つであるプリン体がつくられ、そのプリン体が尿酸にかかわるのですが、アミノ酸の代謝過程に異常をきたすと、血液の中にたくさんの尿酸がたまることになってしまう。それに、アルコールの飲みすぎなどの誘因がくわわって、急性関節炎発作を起こすのです。
 痛風は、肉食過多と尿酸の排出が悪いことが原因ですから、
予防するのは、日頃から肉食とアルコール摂取をほどほどにすることと、とりすぎたタンパク質を適度な運動で上手に消費することです。