つい吸いすぎてしまうあなたへ
愛煙家のための健康術
Lタバコを吸えば、集中力、発想力が養える
 
近頃では高校生くらいになると、ほとんどの生徒はタバコを吸った経験があるらしい。同じ未成年でも、現役の高校生はあまりおおっぴらに吸わないけれど、これが予備校生になると平気で吸っている。
 それをみて、高校時代にタバコを吸わなかった生徒は受験に合格し、吸っていた生徒は記憶力が落ちたから受験に失敗して予備校にかよっているのだという人がいましたが、これは話が逆です。予備校という一つの閉鎖社会の中で、
ストレスを解消するために吸うのであって、吸ったから落ちたのではなく、落ちたから吸うのです。
 たしかに、タバコを吸うと脳の血管が収縮するので血液量も少なくなります。そのため記憶力も落ちるのではないかと言われていますが、これはあくまでも仮説です。たとえ、その仮説が正しく、記憶力が少しくらい落ちたとしても、タバコにはそれに変わるいい面もあることを知っておいてほしい。
 つまり、タバコを吸うことで脳細胞が刺激されて集中力が良くなり、発想も豊かになるのです。ただし、その後は睡眠をとったり、趣味に時間を使うなど気分転換をして記憶力を回復させるための休養をとることが必要となってきます。
 今の受験のように、限られた範囲内で多くのことを覚えたほうが得だという、いわゆるメモリーゲームであれば、タバコは吸わないほうがいいかもしれない。が、社会人になったらメモリーゲームは通用しません。
どんな仕事であっても、発想やアイデアが重要になってきます。
 そうなると、むしろタバコを吸ってテンションを高めたほうが、社会人にはいいといえるかもしれません。
 しかし、これはあくまでも適度に吸う場合の話であって、
短時間の間に大量に吸うと、脳に送られる酸素が不足して、頭の働きはにぶくなるので、その点を勘違いしないことです。

M封を切った古いタバコは吸わないほうがいい
 タバコ飲みというのは、タバコを切らしたときほど、よけい吸いたくなるものです。本当にタバコが好きな人は、たいてい一箱や二箱のスペアを用意しているものですが、しかし、そうしたスペアもなく、買いに出るのもめんどうなときは、ついつい灰皿の中から長めのシケモクを選んで吸ったりして、とりあえず欲求を満たしておく。
 ちゅうどそんあとき、机の引き出しの奥に封の切ったタバコがあったりすると、喜びいさんで火をつけるのではないでしょうか。ところが、パサパサしていてあまり美味くない。でも、ないよりはいいやと吸ってしまう。タバコ飲みなら、一度やニ度はこういう経験があるはずです。
 吸い込む煙がパサパサしているのは、タバコが乾燥しているからで、湿り気がないから一酸化炭素がそれほど発生しません。だから物足りない感じがするのです。また、紙の質が変わってしまっていることもあります。
 乾燥しただけなら、それほど害はないだろうと思うかもしれませんが、乾燥したタバコのタールは普通のタバコに比べて気道に付着しやすいのです
。タールが付きやすいうえ、あまり美味くないのですから、古いタバコを吸うのは辞めた方がよい